Noble Youngmans Association

「Noble Youngmans Association」は過去、ネットワークの発展より遥か昔に存在した

貴族階級の子女、子息の社交組織である。

かつてはその名の通り社交を目的とした組織であったが、人が活動の領域をネットワークに移すに従って血縁を根拠とする貴族階級そのものが崩壊、やがて組織は「貴族」と言う名前のみを欲する者たちによって歪んでいった。

今では半端に資金力のある者たちが集まっては「新貴族主義」の名のもとにネットワークにかつてのような階級を取り戻そうと活動している。

主な活動は政治献金や裏工作などであったが、ネットワークにおける貨幣経済の衰退により、実行部隊を持つに至る。

すべては自らを貴族たらんとする強欲であり、支配階級の復活を夢見ている。

server

NYAが本拠を構える"MYST"はネットワークでも屈指の歴史を持つサーバーである。

リアルからネットワークへの移行期、資金力を持った旧貴族が軌道上に建造した巨大サーバーである。

しかし、ネットワークの拡大と技術の発展により、かつての巨大サーバーは今や一般的な容量となっている。

サーバー最奥にはかつての貴族たちが残した遺産が眠っているとされているが、それ自体がNYAの権威付けのために流布された根拠のない噂である。

「瑞獅」はNYAが威信をかけて開発した

第3世代のエンボディフレームである。

貴族が使うにふさわしい性能を求めた結果超ハイコストな機体となっており、

少数しか製造されていない。

随伴のエンボディボット「クロト」を操作することで疑似的に部隊を形成する指揮官機であるが、その性能と戦い方から

高い技量がないと使用することができない。

「クロト」はNYAが瑞獅との同時運用を想定して開発した

人間の操作を必要としないエンボディボットである。

自らを「貴族」と称するＮＹＡの性質上常に人員不足に悩まされており、

その問題解決のために考案されたシステムである。

単騎性能はエンボディフレームに劣るが、神経フィードバックを無視できる性質がネットワークにおいては有利に働くことも多い。