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FRAGMENT02:
Attack in the "Network"

-"ネットワーク"における攻撃-

​演算負荷による攻撃

高負荷な演算を用いて相手に攻撃することはネットワークにおいては最も一般的な攻撃方法である。

存在するだけでも高度な演算を繰り返しているエンボディフレームにとって、
外部からの論理攻撃による過負荷は演算を阻害されることになり、
攻撃を受けた箇所が存在を保てず欠損したり、一時的に機能を失ってしまい、
最悪の場合は主演算機関が焼き切れ、操者にもダメージがフィードバックされ再起不能となってしまう。

一般的にはそうなる前に「強制離脱処理-abort-」が行われるが、
攻撃演算と防御演算に圧倒的速度差があった場合は離脱処理すら間に合わないことがある。

相手からの論理攻撃に対して高度な連続暗号化によってその攻撃を防ぐのが暗号化装甲であり、
補助的な副演算機関を備えることで主演算機関とは独立した防御演算が可能となる。

 

■ロジックブレード【ガンブラー】

ロジックブレードナキギツネ.jpg

KoNのメンバーが好んで使用するDランク武装の一つ。

難解な演算で相手の演算機関に過負荷をかけることで存在を揺るがすことを目的とした

演算兵装-ロジックウェポン-の中でも特に単純な形をした近距離装備。

ロジックブレードそれ自体は演算のシード値を持っているだけで、演算の生成自体は使用するエンボディフレームの主演算機関によって行われる。

​そのため、同じ装備でもエンボディフレームのスペックで威力は大きく変動する。

剣によって生成されるシード値が異なるため、二刀、三刀と複数携行する者も多い。

​ロジックブレードは剣が持つシード値によってランクが異なり、高ランクの物ほど使用者の主演算機関に負荷を与えず、効率的な演算を産み出すことができる。

ロジックウェポンは敵エンボディへの攻撃以外にも、痕跡を残しても構わない破壊的ハッキングにも使用できるが、KoNのメンバーは品のないハッキング行為を嫌う傾向にある。

■オペレーションアーマー【ドーラベラ】

演算攻撃に対してリアルタイムに暗号化を行うことで論理攻撃に対抗する暗号化装甲。

​レイヤ2に相当する暗号化性能を持っているとされているが、正式な評価ではない。

エンボディフレーム本体の演算機関とは独立した副演算機関を持っており、第二の脳のような役割を果たす。

ドーラベラはKoNが飯綱の試型運用によって得られた装甲面の不安対策のために設計した装備だったが、副演算機関が優秀で、KoN内外で飯綱使用者以外にも広く普及している。

​これは、KoNがコピーレフト思想を信奉しているためである。

欠点は優秀な演算能力による存在重量の肥大化で、飯綱本体の45%程度の重量増となる。

しかし、本来防御時に使用する演算能力を推進のための演算に転用することでブースターとしての使用も可能であり、ある程度はこの欠点もカバーされている。

​機体の様々な場所のマルチパーパス・コネクタに装備することができる。

オペレーションアーマーシロアヤ.jpg

■ストレージセル式ARピストル【スタックスネット】

ARピストルスタックスネット.jpg

"政府"と民間の共同出資によって創設された企業「HAL」によって作られたDランクの射撃型演算兵装。

「ストレージセル」と呼ばれるHAL社の共通規格は事前に高度な演算を装填し、エンボディフレームの演算能力を消費せずに攻撃を行うことができる。

同社製の様々な兵装で採用され、ストレージの容量と書き込み/読み出し速度によっていくつかのランクが存在する。「スタックスネット」に標準で採用されている物はDランクのストレージセルとなる。

元々HAL社が製造していたストレージセル式ライフルの銃身を切り詰め、ストックをスタビライジングブレースに変更することで片手での取り回しの良さを重視した設計となっている。

​その分威力は低下したが、単騎で行動する隠神にとって機動性が重視された結果である。

■インビジブルヘイロー【アルベルティ】

スタックスネットと同様、HAL社によって生産された「隠蔽&索敵リング」と呼ばれる装備。

スタックスネットが汎用的な兵装であるのに対して、こちらは隠神のために設計された。

一つの装備で自身の存在密度を低下させる「隠蔽モード」と広範囲を検知する「索敵モード」を切り替え、様々な状況に対応することができる。

HAL社はこの製品をもって武器一辺倒だった自社のラインナップを拡充しようと目論んでいたが、隠蔽と索敵を同時に行うことができない欠点を解消することができず、結局PO"N"に向けた初期ロットのみの生産となった。

インビジブルヘイローアルベルティ.jpg

■インビジブルシュラウド【キンディ】

インビジブルシュラウド.jpg

KoN内でも特に"ネットワーク"の深淵を目指す分派「Deep Diver」が使用する飯綱【涅】のために設計された、自身の存在密度を低下させる装備。

そのコンセプトは【アルベルティ】と似ているが、こちらはより純粋な隠蔽装備であるため、その効果も高い。

KoNが独自に開発した装備ではあるが、流出した軍用装備の技術が使われている。​

一部通常の飯綱が装備する例も見られるが、本来【涅】の演算機関とリンクして使用することを想定されているため、完全な性能を発揮するのは難しい。

■ロジックナイフ【ピーゲル】

ガンブラーの技術を応用して作られた短刀型の演算兵装。

技術的にはより洗練されており、Cランクに分類される。

取り回しの良さからKoNメンバーが好んで使用するため、【涅】の専用装備と言うわけではない。

基本的な構造はガンブラーに準ずるが、より高難度の演算を産み出すことができる。

可搬性の高さから暗殺や極秘の破壊的ハッキングにも用いられる。

​価格はガンブラーの2~3倍程度とやや高価。

ロジックナイフ.jpg
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